能登半島の地震

  新年もひと月が過ぎ、寒い季節が到来しました。 

1月1日に、能登半島で大地震が発生、報道によれば、2月1日現在、死者238人、避難所生活1.4万人、との事です。       

 

 厳寒地での避難生活は過酷で、県は災害関連死対策に必死です。 こんな中、情報収集や避難所への医薬品輸送などで、ドローンが活躍しているとのこと。                               これまでになかった、新しい手法に注目と期待が集まります。

 私は、現役時代、金沢市への赴任経験もあり、他人事とは思えず、不安と心配に堪えません。                    

 ここで、明るい話題に変えて、食べ物の話です。                    この季節、私たち、讃岐(香川県)の出身者にとっては、暖かいうどんが恋しくなります。 

うどんは、どこの家でも、自宅で打っていました。                                                      

うどんは、四季を通じて食べますが、寒い時期の暖かいうどんは格別です。 

まず、小麦を製粉所に持ち込み、粉にした後、自宅で仕上げます・・・・

自分で、石臼を使ってひくこともあり、これには力が要るので、腕が疲れて大変です。休み休みです・・・・

小麦は、店でも売っていますが、畠があれば、自ら作ることもあります。

うどん粉に少量の水と塩を入れ、これを手でこねて、よくかき混ぜます。

これを布に包んだうえビニールに入れ、上から足で踏んで確り固めます。

次に、まな板にのせ、延べ棒でのばして、薄くしたうえ包丁で細長く切ります。

太く切ったり、薄く切ったり、切り具合で風味も変わります。

大きな釜に一杯水を入れ、これを沸かし、沸騰したところに、先ほどの生うどんを入れます。数分後、うどんが浮き上がったところで素早く取り出し、ザルに入れ冷水で冷やします。

うどんがのびないよう、素早くやるのがコツです。

 自分で打ったことはありませんが、子供の頃、祖母や親がうっているところをよく見ていました。

うどんの事を、地元の子供言葉で、「オピッピ」と呼びます。

オピッピ、まだかなー、早くできないかなあー、と待ちきれない気持ちで一杯でした・・・・

 食べ物が少なかった頃の、嬉しかった、少ない記憶です。